2017年8月23日 (水)

ブログ再開・心の薬

心のくすり箱

 夏が逝き、秋の気配が暑さの中に感じられます。

豪雨、雷雨、河川の氾濫、土砂くずれ・・・どんなに近代化されたように思えても、私たちの生活は天候の一瞬の崩れで一変してしまいます。

たぶん、私たちの人生も・・・同じかもしれませんね。

何があるかわからない、目的通りに運ばないのが人生です。

 それを受け入れるにはあまりに過酷な運命もあります。それでも

時が経てば、また違った思いを持つこともあります。

 自分の人生は見方によって、随分違うストーリーになる・・・・

辛さを抱えている人のお話を聴く仕事していると、そう思います。

 誰かに心のうちを聴いてもらう・・・これは人間ならではの生きる知恵なのでしょうね。

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2016年1月 5日 (火)

新しい年を迎えて・・・・・

 2016年、新しい年が始まりました。

中国の故事に、人間万事塞翁が馬 という言葉はあります。昔、馬が北の国に逃げ出した老人の落胆を慰めようとすると、「これが何か良いことにつながるかも知れないよ。」と。

逃げた馬は北の国から沢山の馬を連れて帰ってきました。人々は歓喜に沸いたのですが、老人は「これが、災いに繋がるかも知れないよ。」と。

新しい馬に喜んで乗った老人の息子は、足を怪我してしまいました。人々は見舞いにいくと、老人は平然として、「これが良いことに繋がるかもしれない。」と。

しばらくして、戦いが起こり若者たちは皆戦場で死に絶えてしまいました。老人の息子は足の怪我のために戦いには行けず、命を長らえることができました。

人間万事塞翁が馬 とは人生の禍福というのは予測できないものである ということ。

 体調を崩されておられる方、人間関係がうまくいかず辛い思いをされている方、クリニックには、さまざまな辛さを抱えておられる方々がお見えになります。

 一つ、一つ、心を軽くして、体調を整えていけば、おのずと周囲も状況も変わっていきます。

 今の辛さや、苦しみが、いつか、あのときがあったからこそ、と振り返る日が必ずきます。

皆さまにとって、本年が良き年でありますように。

                                      緑岡クリニック スタッフ一同

人間万事塞翁が馬  (じんかんばんじさいおうがうま)
幸福や不幸は予想のしようのない事の例え

2015年9月 7日 (月)

家族をなくして・・・・悲しみを癒すことの大切さ。

 来院される方の心の不調の訴えに耳を傾けると、ご兄弟やご家族のだれかを亡くされていることに気づかされることがあります。

とくに、感受性の強い10代や青春期に、年の近かった兄弟や姉妹を、思わぬ事故や自死でなくされた場合が多いようです。、

家族一人一人が、悲しみを乗り越えることは時間がかかります。

 突然、子を失った親は悲嘆にくれ、自分を責めたり、打ちひしがれる日々が続くのは当然でしょう。

その中で、成長期の子供は、親の気持ちを思いはかり、心配をかけまいと、自分の気持ちを抑えていることがよくあります。残された子供に過度の期待をかけられたりするかもしれません。

 人間は完全ではありません。親も子も、悲しみが癒されないまま、お互いが腫れ物のようになってしまい、気が付いたら本音は語らず、会話さえなくなっていくというケースもあります。

 過去は変えられないけれど、自分とこれからは変えられる。

なくした家族の冥福と、残された家族一人ひとりの幸せを願うこと・・・

そして、信頼できる人に心のうちを聴いてもらうこと。

魂を弔い、自分の心をおさめていくこと・・・そういうことの一つ一つが、自分とまわりの人々を癒していくのだと思います。

もう秋ですね。 日本の季節は同じところにとどまらず、四季が巡っていきます。

心のありようも、今のままではありません。

時が過ぎていくと、また違う景色が見えてきます。

秋分の日に、お墓参りにいくことも、あるいはお花をかざって亡き人を想うことも、長い間に培われた

日本人の深い知恵なのかもしれません。

 

2015年4月27日 (月)

ひきこもり 我が子の異変に気づいたら

我が子の異変に気づいたら・・・・

 

  小学校、中学校で、子どもが不登校になったら、多くの場合、担任や学校のスクールカウンセラーに相談するだろう。学校や保健所の窓口などを辿っていけば、フリースクールやサポートに関する情報を得ることも、専門家に相談することもできるだろう。発達障害の支援なども、少しずつではあるが広がりつつある。

 

 しかし、大学生や、就労経験のある若者が、引きこもり、社会に出られなくなった場合、家族は何をすれば良いだろうか。

 

本人は、何等かの理由で対人関係に自信を失い、社会から出られない状態である。多くの場合、昼夜逆転、人目を避けた生活となる。パソコンの対戦ゲームに嵌る、夜なら近くのコンビニには行ける、家族とは普通にコミュニケーションが取れる、家族とも口をきかない、自室から出てこない・・・人によって様々なケースがある。

 

まず一番気になるのは、精神疾患、とくに統合失調症の発症があるのか。

 

10代後半から20代は、統合失調症の発症年齢である。「誰かが私を観察している。」

「誰かの声が聞こえる。」などと辻褄の合わない事をいう場合が多い。

診断が確定したら、いち早く、しかるべき薬物治療につなげることが重要である。「気のせいだ。」、「本人のやる気の問題だ。」「時間がたてばなんとかなるだろう。」と、時を待っている場合ではない。

 

しかし、引きこもりの場合、心療内科や精神科に本人を連れてくることは至難の技だ。

まずは、家族が医師に相談することをお勧めしたい。本人の状態や、生活ぶりについて、客観的にとらえる専門家の眼が必要なのだ。精神疾患ではない場合でも、どういう方法で、本人の心をほぐしていくか、その人、その人の心情に寄り添って考えていくことが大切だ。

 

諦めてはいけない。必ずトンネルの向こうに出口はあるはずだ。

2015年4月10日 (金)

春・・・・

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Kaidou_2015040309140000_2春ですね。

花の香りに誘われてクリスマスのあと、ずっと冬眠していたブログを再開します。

あったかい陽気の日もあれば、雪が降り出して凍えるほどの寒さ。

風邪をひいたり、アレルギーになったり、心身のバランスを壊しやすい時期ですね。

昔から「木の芽どき」、といって、新緑が芽生えるこの季節は、
精神が不安定になる季節でもあるのです。

 

頑張ろう、とすればするほど、空回り。
元気溌剌な周囲の人を見ると、落ち込んでしまったり。

あせらない。あせらない。自分のペースで生きていきましょう。

写真を二枚。緑の木々はクリニックから徒歩3分の南青山6丁目公園。
もう一枚は、クリニックの入り口に咲くピンクの海棠。

2014年11月 8日 (土)

心のくすり・・・クリスマスツリー 

Image_3緑岡クリニックにも、クリスマスツリーのシーズンが訪れました。
 クリニックのドアを開けると、木彫りのクリスマスツリー。

 これは、数年前に来院されて治癒された患者さまからのプレゼント。お友達の木彫りの作品で、トナカイや天使やサンタクロース、一つ一つに作り手の愛情が溢れています。

ストレスや心の不調で来院する方々に、ほっと温かい気持ちになっていただきたい。

 そんな想いをこめて、今年も飾らせていただきました。

 

2014年10月28日 (火)

心のくすり  日薬、ひと薬・・・・・

 あっと気づいたら、もうハローウインの季節。骨董通りから一歩入った緑岡クリニックの入り口にも、風に運ばれた落ち葉が舞う。

今年もいろんな事がありましたね。

春、夏、秋、やがてくる冬。それでも、必ずまた春が廻ってくると私たちの身体は覚えています。

生きていれば、いろんな事が起こります。嬉しいこと、辛いこと。

生きるのが辛いときは、信頼できる誰かに心のうちを聞いてもらうと、フッと楽になります。

日薬、ひと薬。。。先人が残した美しい日本の言葉ですね。

2014年9月29日 (月)

丁寧に生きたい

今日は9月29日。表参道も空は澄み、季節は秋に入ろうとしています。

御嶽山の噴火のニュースを見ながら、人生はなにがあるかThumb3

わからないと思いました。一刻も早い救出を祈るばかりです。

一日、一日、大切に、丁寧に生きたいと思いました。

2014年9月18日 (木)

夏も終わり

Resizephp 暑かった夏も終わりました。季節の変わり目です。体調管理にお気を付けください。

2014年8月13日 (水)

お盆休み

緑岡クリニックのお盆休みは、14日(木)から17日(日)です。Resizephp_3